聖書日課「日々の祝福」
【新改訳2017】 創世記 14・18-20
「彼はアブラムを祝福して言った。『祝福を受けよ。アブラム。天と地を造られた方、いと高き神より。』」(19節)
これは、イスラエル民族の祖と言われるアブラム(後にアブラハム)に、シャレムの王であり祭司でもあったメルキゼデクという人が語ったことばです。
前述のように、アブラムは神の大いなる祝福の約束をいただいて歩み出しましたが、有力者の力や眼を恐れて自分の妻を妹だと言って王の手に渡すという失敗をしました。幸い、神のあわれみで大事に至る前に守られ、妻は彼のもとに帰りました。また、親族の問題にも巻き込まれたりして、約束の祝福を自分のものと自覚することが難しかったようです。そのような時に、神は他の人(ここでは祭司)を通して励ましてくださいました。
今日も、同様です。神を信じ、その祝福を約束されておりながら自分のものにできないでいる人たちに、神は他の人や方法によって励ましてくださいます。「祝福を受けよ」と。
~祈り~
主よ。あなたのご愛と、いろいろな人や方法を用いて祝福を与えてくださることを感謝いたします。その祝福を拒むことがありませんように助けてください。
【学びのために】
メルキゼデク:シャレムの王で、いと高き神の祭司でした(創世14・18)。キリストの祭司職を示す予型と言われます。神はこのように、人を助けるために、他の人を用いられることがよくあります。しかし、見分ける注意も必要です。
小助川 次雄
著書:日々の祝福
いのちのことば社 出版