聖書日課「日々の祝福」
【新改訳2017】 創世記 9・1-17
「それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。『生めよ。ふえよ。地に満ちよ。…‥わたしは…‥すべてのものをあなたがたに与えた。』(1-3節)
ここに記されている祝福は、大洪水によるさばきの後に神に従ったノアと家族に対するものでした。創造主なる神は、かつて人類の始祖であるアダムとエバを祝福されたように、人類の、いわば再出発を祝福で始めさせてくださったのです。
残念ながら、アダムとエバは神のことばを無視して祝福を失い、人類に罪の運命をもたらし、その結果、ノアの時代に至って悪が地に満ちてしまいました。そのために地をさばかれたのですが、人類は滅亡させられませんでした。もう一度、新しい歴史を始めさせてくださったのです。
まことの神は、何よりも祝福の神です。悪や罪はさばかれますが、いつもやり直すことができるようにしてくださいます。実は、私たちの個人生活でも同じです。なんと感謝なことでしょう。
~祈り~
主よ。あなたは、弱く、失敗しやすい者でも、みこころに沿う者たちを守り、救い、また、「やり直し」の時には、祝福をもって始めさせてくださることを感謝いたします。
【学びのために】
神の祝福は、その初めの時から、「生み出すこと、増えること、あふれること」を意味し、また「与えること」も意味していました。特に、「やり直しの時」を祝福で始めさせてくださることを覚えておきましょう。
小助川 次雄
著書:日々の祝福
いのちのことば社 出版