聖書日課「日々の祝福」
【新改訳2017】 創世記 12・1-3
「…‥主はアブラムに仰せられた。『あなたは…‥わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、…‥あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。…‥地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。』」
これは、主なる神がアブラムという一人の人物を選び、重大な使命を託そうとされた時のおことばです。アブラム(「高貴なる父」の意)は、後にアラブハム(「多くの国民の父」の意)と改名されました。後の名で有名です。
この人からへブル人(少し後からイスラエル人とも呼ばれる)という民族の形式が始まったのですが、神はこの民を選びの民として用いようとされました(創世記14:13参照)。しかし、ユダヤ人は今から約二千年前に待望のメシヤ(キリスト)が来られたのに受け入れず、この祝福はキリストを信じる人たちによって世界のすべての民族に与えられています。これも預言の成就です。
約五千年近い昔に語られた神の祝福は、確かに約束どおりに成就しているのです!
~祈り~
主よ。あなたはアブラムを選び出し、その子孫を祝福し、用いてこられました。お約束のように、彼への祝福が今、キリストにあって私たちにも及んでいることを感謝します。
【学びのために】
ガラテヤ3・14参照。「へブル人」は「向こうから渡ってきた人」の意。「ユダヤ人」は旧約ではエレミヤの時代以降に見られ、南王国ユダに属する人。新約ではイスラエルの民全般を指します。
小助川 次雄
著書:日々の祝福
いのちのことば社 出版