聖書日課「日々の祝福」
【新改訳2017】 創世記 13・3、4
「彼(アブラム)は…‥べテルまで、すなわち、べテルとアイの間で、初めに天幕を張った所まで来た。そこは彼が最初に築いた祭壇の場所である。その所でアブラムは、主の御名によって祈った。」
アブラムは、神からの驚くべき祝福の約束をいただいて旅立ちました。やがて旅先の地でききんがあり、エジプトの方で難を逃れようとしたのですが、そこで失敗してしまいました。妻サライが美しいため、だれかが自分を殺してでも彼女を手に入れようとするのではないかと案じ、なんと妻を妹だと言うことにしたのです。
サライはパロの宮廷に召し入れられ、アブラムは厚い処遇を受けました。一見成功したかに見えた彼の作戦は、神の怒りに触れました。パロは神のさばきに気づき、彼女が人妻であることを知り、返しました。アブラムは失敗し、引き返して最初に祭壇を築いた所にたどり着いた時、主の御名によって祈りました。再び初心に帰ってやり直すことになったのです。
~祈り~
主よ。いつも救われた時の初心を忘れないように助けてください。また、自分の策におぼれることのないように、主の前に正しく立つことができるようにお守りください。
【学びのために】
「急場をしのぐ」「臨機応変」「うそも方便」などと言いますが、気をつけねばなりません。見せかけ、人間的工作は続きません。いつかばれてしまうものです。失敗したら、正直に悔い改めて、初心に戻ってやり直すことです。
小助川 次雄
著書:日々の祝福
いのちのことば社 出版