申命記9章でモーセは民達に、神様は必ずカナン人に対して勝利させて下さる事を告げています。しかし、それはイスラエルの民が義だからではなく、申命記94節「あなたの神、【主】が、あなたの前から彼らを追い出されたとき、あなたは心の中で、「私が正しいから、【主】が私にこの地を得させてくださったのだ」と言ってはならない。これらの国々が悪いために、【主】はあなたの前から彼らを追い出そうとしておられるのだ。」とあるように、神様にはちゃんと理由がありました。

 

神様が私たちに求められている事 12節と13

 

イスラエルの民達は荒野生活を40年間していた時、沢山神様に対して反抗し、罪を犯して来ました。でも、神様はへりくだった民達をお赦しになり、最後には、民達は約束されていたカナンの地を手に入れました。では、ここまであわれみ深く、祝福を下さる神様に、彼らはどう答えたら良いでしょう?神様は民達に何を求められているのでしょうか?一緒に考えて見たいと思います。12節と13節ではモーセは5つの事を言っています。

 

  ただ、あなたの神、【主】を恐れ、

 

  主のすべての道に歩み、」 わが道を行くのではなく、神様の御心の道を歩むべきだと言う事です。

 

  主を愛し」申命記65節にもこうあります。「 心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、【主】を愛しなさい。

 

  心を尽くし、精神を尽くしてあなたの神、【主】に仕え、」 神様は私たちの中途半端な心ではなく、全心で求めて来いと言われています。

 

  あなたのしあわせのために、私が、きょう、あなたに命じる【主】の命令と主のおきてとを守ることである。」 先週もありましたが、民達が神様の戒めを守り、従うなら、彼らは素晴らしい地で祝福された歩みを神様と共に出来たでしょう。神様の戒めに従う事が私たち人間にとって勝利を維持できる鍵となるのです。

 

 

 

·        マラキ書6章8節「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。【主】は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。

 

 

 

愛された人々 14節から19節

 

神様はあわれみ深く、愛深い方ですが、私たちは神様の立ち位置、また、力を忘れてはいけません。14節にはこうあります。「見よ。天ともろもろの天の天、地とそこにあるすべてのものは、あなたの神、【主】のものである。」 私たち人間はとても小さな存在です。神様の前で高慢になれる者ではありません。そのような私たち一人一人に神様は目を留め、愛し、天国まで準備して下さっているのです。15節にはこのようにあります。「【主】は、ただあなたの先祖たちを恋い慕って、彼らを愛された。そのため彼らの後の子孫、あなたがたを、すべての国々の民のうちから選ばれた。今日あるとおりである。」しかし、罪を持ったままでは天国に入る事は出来ません。でも、神様は私たちを罪から解放する事が出来ます。私たちが罪から解放される為には、まず私たちは神様の前にヘリ下り、自分の心には罪がある事を認め、赦しを求めなければいけません。そうすると、神様は完全に罪から私たちを解放して下さいます。申命記30章6節にはこうあります。「あなたの神、【主】は、あなたの心と、あなたの子孫の心を包む皮を切り捨てて、あなたが心を尽くし、精神を尽くし、あなたの神、【主】を愛し、それであなたが生きるようにされる。」16節にもこうあります。「あなたがたは、心の包皮を切り捨てなさい。もううなじのこわい者であってはならない。」聖らかな心と完全な愛を持って神様を愛し、従って行きましょう。I テモテ1章5節にはこうあります。「この命令は、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛を、目標としています。

 

17節にはこのようにもあります。「あなたがたの神、【主】は、神の神、主の主、偉大で、力あり、恐ろしい神。かたよって愛することなく、わいろを取らず、」ここから分かるのは、神様は全知全能の神様であり、今も全てを治めておられ、全てに勝る力をお持ちだ、ということです。イエス様はこの地上におられたときも、このようにマタイ28章18節で言っておられます。「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。」イザヤ書9章6節にはこのようにあります「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。」この高い地位にある方の前で私たちがへりくだるのは当然なのです。

 

18節と19節には「みなしごや、やもめのためにさばきを行い、在留異国人を愛してこれに食物と着物を与えられる。あなたがたは在留異国人を愛しなさい。あなたがたもエジプトの国で在留異国人であったからである。」とありますが、どんな人に対してもあわれみの心を持ち、助け会う必要性がここで訴えられています。イスラエルの民達も一度はエジプトで在留異国人であった事を忘れず、他国人に良くしなさいと言う事です。やはり、私達は高慢になって、他人を見下してはいけません。結局のところ、私たちの心の中に何があるか、それが私たちの行いに表れてしまうのです。神様の愛、また恵に満たされていたら、その祝福を他人にも表す事が出来るでしょう。

 

だからこそ、主を愛しなさい 20節から11章1節

 

この20節にはこうあります。「 あなたの神、【主】を恐れ、主に仕え、主にすがり、御名によって誓わなければならない。」他の偽物の神々に行くのではなく、真の本当の神様を心からら愛しなさいと言う事です。それは、この神様こそ全て必要を民達に満たし、素晴らしい事をして下さった神様だからです。民達も自分の目で神様からの祝福と恵を見、実体験しています。だからこそ、主の恵を得た者達は神様が何をしてくださったかを忘れてはいけないのです。21節と22節にはこうあります。「主はあなたの賛美、主はあなたの神であって、あなたが自分の目で見たこれらの大きい、恐ろしいことを、あなたのために行われた。 あなたの先祖たちは七十人でエジプトへ下ったが、今や、あなたの神、【主】は、あなたを空の星のように多くされた。」主は確かに彼らを祝福されました。私達もこの素晴らしい神様に忠実な者でありましょう。たとえ苦しい所を通ることがあっても、神様にすがり、信頼して歩んで行きましょう。きっと暗闇の後には明るい希望を見出す事が出来るでしょう。ヤコブ1章12節にはこうあります。「 試練に耐える人は幸いです。耐え抜いて良しと認められた人は、神を愛する者に約束された、いのちの冠を受けるからです。」11章1節にもこうあります。「あなたはあなたの神、【主】を愛し、いつも、主の戒めと、おきてと、定めと、命令とを守りなさい。

 

ゴールデンテキスト

 

ヨハネ14章15節「もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。